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【SEO】2019年9月のGoogleコアアルゴリズムアップデート後にチェックしたら

2019年9月のGoogleコアアルゴリズムアップデートでセッションが減少!原因は順位下降でした

2019年9月、今年3回目となるコアアルゴリズムアップデートが実施されましたね。
はっきりといいましょう。自分が携わっているサイトで、大きく順位を落としたサイトがありました。
アルゴリズムアップデートで順位が落ちるということは、人によっては恥ずかしくて残念なことかもしれませんが、前向きに捉えるとサイトを見直す大きなチャンスと言えます。今回のアップデートで順位が落ちたサイトにしっかりと向き合った結果、いくつか気づきがあったので、備忘録的に記録しておきます。

順位の落ち方はどうだったのか

順位が下がったキーワードの傾向をまとめたら、順位が落ちたと言っても、全てのキーワードが同じように落ちたわけではありませんでした。
傾向があったのです。

KW区分 アップデート後のKW数
1位のKW 減少
3位以内のKW 減少
10位以内のKW ほぼ横ばい
100位以内のKW 微増
平均順位 ほぼ横ばい

おわかりいただけたでしょうか。
今回順位が下降したKWの多くは、1位〜3位に集中していたのです。そして10位以内はほぼ横ばいで100位以内が微増。
つまり、1ページめのKW数がほぼかわらないにもかかわらず、セッションが減少した理由はここでした。100位以内の順位がつくことは悪いことではありませんが、50位になったからといって

順位計測をしていて、平均順位がかわらないのにセッションが減少したり、1ページ目比率がかわらないのに、セッションが減少した場合は、上記のようにアップデート前後の順位を細かく比較してみてください。もしかしたら同じような傾向になっているかもしれません。

浮かび上がった具体的な問題点

さて、今回のアップデートによる順位下降を受けて、サイトの見直しを行った結果、発見された具体的な問題点を紹介していきましょう。

ページパフォーマンスが低い

読み込みの遅いページやサイトは、ユーザーにとって良いコンテンツとは言えません。SEOの基本中の基本とも言える項目ですが、今回順位が下がったサイトは、ここが致命的に悪かったのです。ページスピードインサイトで、ページのパフォーマンスを計測したところ、驚異の1桁。これは、だいぶマズイ状況でした。しかし、体感的にはそれほど遅くないサイトです。つまり、今まで体感で遅いと感じなかったために、実際のスコアを気にすることがなかったようです。
体感速度が遅いのは論外ですが、SEOをするならば、きちんとツールを使って計測するべきですね。

Googleのページスピードインサイト
PageSpeed Insights

重複コンテンツが多数存在

これもSEOでは致命的な問題点です。重複コンテンツが増える事がなぜ良くないのか。
同じようなテーマを持つページが複数存在してしまうと、GoogleがKWに対してどのページが最適なのか迷ってしまうからです。まとめ記事や〇〇選みたいな記事にも起こりがちな事象ですね。
これを防ぐためには、きちんと上位表示させたいKWを管理して、更に具体的に表示させたいURLも指定することをおすすめします。GRCなどで順位をとるのであれば、ドメインの指定ではなく、具体的なURLをインポートして順位を計測していくと良いです。また、重複コンテンツが見つかった場合は、コンテンツを統合して301やcanonicalを適切に使って、URLを正規化しましょう。

Search Consoleのエラーを放置

サイトのSEOを実施する上で欠かせないSearch Console。検索アナリティクスで表示KW・流入KWが見える化される便利なツールですが、同時に要チェックなのがカバレッジです。特にエラーのアラートは、できる限り潰していきましょう。サーバーエラーやリンク切れなど、ユーザーにとって不利益になるものは、Googleがわざわざアラートをあげてくれているわけですから、無視はできません。また、クロールエラーはGoogleがきちんと情報を取得できていないということですので、原因を調査して解消してあげないと、上位表示どころかインデックスすらされないという事態になりかねません。

E-A-T問題

E-A-Tは近年、Googleが力をいれている部分です。
Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の3つの概念の略で、それぞれが高いものであればドメインやページの品質評価向上につながり、結果的に順位向上が見込めます。なぜGoogleがE-A-Tを重視するのかというと、Googleは信頼できる情報を検索結果にだしたいと考えるからです。仮に検索結果が信頼できない情報で埋め尽くされていたら、ユーザーはどう考えるでしょうか。これは、全ての検索エンジンに言えることかもしれませんが、ユーザーはその検索エンジンを使わなくなりますね。
ユーザーが求める正しい情報を伝えるために、GoogleはこのE-A-Tを重視するのです。少し前に問題になった、医療系分野の記事についても、どこの誰が書いたかわからない記事よりも、専門医の先生が書いた記事の方が当然信頼できますよね。医療に限らず、誰が発信しているかわからない情報やそういった情報を保有しているサイトは、今回のアップデートでも順位を落としているようです。

順位の下降には何かしら原因がある(と個人的には思ってる)

Googleの検索結果順位は、相対的に決められるものなので、これをしたら絶対に上位表示されるというものはありません。日頃からユーザーの知りたい情報を信用できる形で発信して、サイトの使い勝手もユーザーが使いやすように設計していく努力を続ける必要があります。もちろん、それが報われるという保証はありませんが、やりつづけなければ何も変わりません。
反対にマイナスの要素は見つけやすく、修正や対策が可能です。今回のアップデートを機にサイトのマイナス面がいくつも見つかりましたが、どれも「これじゃ順位はあがらないよね」と納得のいくものばかりでした。順位が下降するときの多くの要因は、マイナス要因を保有しているか、他サイトに比べて素晴らしくないということです。
もしも今回同じように順位を落とした方がいるのであれば、前向きにサイトの悪いところ探しや、競合と比べて劣っているところ探しをしてみてください。
それが、未来の順位上昇につながるはずです。